戸隠が瞑想のリトリートに向いている理由：ヨギー・インスティテュート

長野県戸隠（とがくし）。古から、修験者、僧侶、神官などの信仰の対象として尊ばれてきた神秘の山。親鸞上人ゆかりの宿坊に滞在しながら、マウナ（沈黙）の中で、瞑想を中心に取り組むリトリートを行います。担当講師のリー先生に、戸隠が瞑想のリトリートに向いている理由を聞いてみました。

１．戸隠で瞑想のリトリートをする理由はなんですか？

古から、神道、仏道、修験道の方々が修行を深めていた戸隠は、自然のパワーが強い神聖な土地なんですよ。

天岩戸伝説で、太陽の化身である天照大御神が隠れた岩戸から現れるまでの神話は、悲しみや、怒りで、暗くなる心に対する教えも秘めています。それは、瞑想において悩ましい心と対峙する際にも、必要なことです。古の修行者たちも、戸隠の土地のエネルギーの中で、心の輝きに溶け込まれたのでしょう。

そんな戸隠は、瞑想のリトリートに、最適な場所の一つだと思いませんか？

そして、今回お世話になる宿坊は、親鸞聖人が滞在していた宿坊です。親鸞聖人は、この宿坊に拠点をおいて、たくさんの奇跡の伝説を残されているんですよ。

２．初めて戸隠に行った時の印象を教えてください。

ちょうど、今回（リトリート実施時期の5月ごろ）と同様に、新緑の季節に伺いました。一週間ほど、ひとりで瞑想リトリートしていました（笑）。自然界の美しさと強さに、たくさんの気づきと生命力を享受してきたんです。語りつくせないくらい大事な経験でした。

３．戸隠で瞑想することのメリットは？

自分の経験から、こうした古からの祈りのエネルギーと、自然の力の強い神聖な土地の中で、瞑想することは、まだまだ迷いやすい心を持った者の助けとなると感じてます。

４．瞑想で、ブレークポイントってありますか？　つまり、「！」となにか違う感覚を得る瞬間は？

ありますが、なくてもいいんです。瞑想は、多忙な日常から、たった今へと、自身の深い安らぎに向かう旅。旅の途中は、思わぬ心に悩まされたり、気づきという出逢いがあったり、喜びがあったり、静けさに安らいだり、いろんなことが起こります。その全部が等しく大切な経験なんですよ。このことを、理解することが瞑想において大切なことの一つだと思うのです。

５．戸隠に行くと、山登りがきついのでは？と心配です。いかがでしょう？

ふふ。不思議と頑張りたくなる土地なんですよ。人によって感じ方は様々でしょうが、動きやすい服装で、歩きやすい靴でいらしてくださいね。おじいちゃん、おばあちゃんも、元気に参拝しています。戸隠神社の奥社まで行きますが、本格的な登山道は、その先にあります。そこまでは、行きませんのでご安心くださいませ。