「自分でできる」から「人に教える」になるには?
例えば、ベーシック・トレーニングコース、通称BTCの場合は、全20時間。私は8年ほど前に受講しました。いわゆるレギュラークラスは、自分の都合で行ったり行かなかったり、頻度もレベル感もまちまちでしたので、トレーニングとして、1回2時間半の8回、毎週土曜に横浜スタジオに通ったことで、大きな違いがありました。
宿題もありましたし、集中してある期間、ヨガを実践したり、考えたことによって、いつの間にか、基本的なヨガのポーズが身についていました。その半年後、旅行先で早朝、小さなコンドミニアムの屋上で、一人で太陽礼拝をしながらところどころにアレンジを加える、ということができていたことを、今も覚えています。
よく、10,000時間、同じことをしていると、その道の達人になると言いますが、自分でひたすら実践するだけでは、教えられる人にはなりません。教える練習、教える経験を重ねないとなれません。
<自分ができるようになる>から、<人に教えられるようになる>には、果たして、どのくらいの時間が必要なのでしょうか。
ヨガには、全米ヨガアライアンス200時間というのが基準にあります。200時間には、講義を受ける時間、自分自身で実践をする時間などが含まれます。
ヨギー・インスティテュートの場合、これまで、基礎を学ぶ『ベーシック・トレーニングコース(BTC)』、哲学・瞑想法を学ぶ『メディテーション・インテンシヴコース(MIC)』、解剖学を学ぶ『ヨガアナトミー・インテンシヴコース(YAC)』、指導法を学ぶ『ティーチャー・トレーニングコース(TTC)』という4つのトレーニングを受講して、200時間となっていましたので、終了するまでには約1年半かかりました。
この200時間という時間は、「人に教えられるようになる」には、多いのか、少ないのか。ほかの習い事でも比較してみましょう。
教習所で車の運転免許をもらうには、短期集中で3週間というのがあります。一般的に、マニュアル車で34時間、オートマティック車で31時間という基準がありました。人によってはもっと長くかかる場合もあります。
茶道では、自分でたてられるようになる、1回1時間×全9回、3ヶ月という講座があります。9時間になります。ところが茶道の場合、その後、師範になるには、明確に何年とも何時間とも示されていることは確認できませんでした。
着物の着付けではどうでしょう。私自身、1回2時間の15回コースの講座を受けていたことがありました。そのうち丸1日の講義が2回あり、織元さんのお話しを直接聞き、商品に触れる機会がありました。実質26時間が実践の時間でした。習い始めた頃は、「身八つ口(みやつぐち)」「おくみ線」「八掛(はっかけ)」など、知らない言葉にパニックになりながらも、新鮮でワクワクしました。実質26時間のおけいこで、ひとりでお太鼓の帯が結べるようになりました。
他の着物着付け教室を調べてみたところ、<自分で着る>2時間×12回という3ヶ月コースがありました。全24時間ですから、1日8時間にすればぎゅっと3日間になる換算です。でも、考えてみましたら、長時間続けてやることよりも、回数を重ねていくことで身についていくのかもしれないですね。
<人に着せる>も同様、2時間×12回という3ヶ月コースで24時間ですが、自分で着るところからスタートしていますから、合わせて48時間になります。そして、<人に着付けを教える>のでは、4時間×48回の1年間、192時間の講座がありました。自分で着れる→人の着付けができる→着付けを教える人になる、という段階を経て合計、240時間となりました。やはり1年半となる計算です。
200時間は、なにかを定期的に学び、習得するために、おおよそ1年半にまたがる時間なんですね。
<自分でヨガができる>から、<人にヨガを教えられるようになる>、200時間のコース。1年半もかからず、最短3か月でぎゅっと学べる講座ができました。これは革命的です。
RYT200資格取得を目指すための
短期集中全米ヨガアライアンス200時間コース(RYT200)
RYTとは、Registered Yoga Teacherの意味です。
全国の主要なスタジオ・ヨギーで、年1~2回ほど開催しています。
2017年02月03日