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私はこれを学んできました【ヨガインストラクター シュウさん】


vol.6

現在、インストラクターとして活躍する“先輩”のみなさんは、これまでどんな勉強をしてきたのでしょう。専門分野や強みの見つけ方、学びの深め方、これからのあなたの学びの道しるべとなりますように、【学びの履歴書】をご紹介します。

舞台に立つ歌手として、心身ともにタフであることが必要だった

インストラクターになる前は、音楽の仕事をメインにしていました。舞台でバリトン歌手としてオペラのキャラクターを演じたり歌ったりしていました。同時に声楽家として教える仕事もしていました。ヴォイストレーニングや、子どもたちに歌や音楽を指導することで生計を立てていました。演奏すること、音楽を教えることは現在も続けており、最近では指導する時にヨガを使うこともあり役立っています。

オペラの舞台は総合芸術といって、舞台セットや衣装、照明など全てにクオリティーの高さが求められるもの。そして舞台で歌い演じる歌手はそれら全てのバトンを受け取る最終アンカーのようなもの。プレッシャーも多く、心身ともにタフである必要があります。何より身体が楽器なので、声の訓練とは別に身体のメンテナンスを必要とします。
これまでに、スポーツジムや水泳、筋力トレーニング、ウォーキング、ランニング、ロードバイクなど様々なトレーニングを行なってきました。ただ、高校時代にラグビーで痛めた腰痛を抱えていたため、あまりハードなトレーニングには踏み込めず、同時により身体の深い部分を使うメンテナンスを必要としていました。


いろいろ探しているうちにスタジオ・ヨギーに解剖学に詳しい男性の先生がいるときいて通いました。声楽家にはヨガをトレーニングに用いている方も多く、当時私の尊敬する歌手(テノールの市原多朗氏)もヨガを長年行なっていることから機会があればと興味を持っていました。腰痛のある場合は、後屈の動きはNGと言われたりしたこともあったのですが、ヨガとして適切に行うことにより後屈もセラピーになりメンテナンスになることを知りました。今では毎日のヨガの成果もあって腰痛はありません。
そして、当初の目的であったメンテナンスについては、もうヨガ一つで全て充分と他のエクササイズは必要ないと思えるようになりました。身体面でのバランスや強さ、柔軟性、タフネスはもとより、精神面での集中力や客観性、マインドフルに日々を生きることができるようになりました。

医学とともに、ヨガも進化し続けている

初めて受けたトレーニングはスタジオ・ヨギー名古屋でのプレ・アヌサラ・イマージョンコース(PAIC)でした。トレーニングとしては短い時間でしたが、レギュラークラスではあまり深く関わらない、精神面や哲学、日々の過ごし方に目が向きました。
スタジオ・ヨギーのトレーニングではありませんが、シュリダイヴァヨガのトレーニングが印象的でした。最新のヨガテクノロジーで作られたメソッドやアラインメントは、衝撃的で大きな効果がありました。実際にシュリダイヴァヨガでは筋膜を意識してエクササイズすることで姿勢が変わり、よい声が出るようになりました。



筋膜という意味ではザッカリーダククのホリスティックアナトミーも影響を受けました。医学とともに、ヨガも進化し続けているというのは大きな発見でした。伝統的なヨガと最新のテクノロジーをミックスして考えたり、新たに創り上げられたヨガは非常に面白く感じます。
「伝統と革新」という考え方そのものが芸術と同じであり、それはヨガに対しても全く同じであり、私には無理なく共感できました。もちろん最新テクノロジーの安全性に裏打ちされているため、身体が硬かったり、痛みを抱えていたりしている人をも含め、全ての人にが安心して取り込める間口の広さも魅力です。

ヨガとの関わりが、マットの上から完全に日常へと変化した

ヨギー・インスティテュートで印象的だったものは、TTCです。ヨガに対してのアプローチがインプットからアウトプットになりました。このティーチャートレーニングで私自身のヨガとの関わりが、マットの上のヨガから完全に日常のヨガへ、そして生きるということと密接に関わるようになりました。
同時に、以前よりも直感的に生きるようになり、遊びゴコロをもって物事に取り組むようになりました。例えば家事を行うこともヨガと同じ、と感じられるようになり日々のストレスも激減しました。またこのトレーニング中から頻繁に瞑想を行うようになりました。

違うジャンルから物事を見ることで得られるものが大きい

ヨガとピラティスと両方のトレーニングを受けているのですが、実はピラティスのクラスはあまりたくさん受けていません。ただ、ヨギーでお会いする方々でピラティスに熱中する方もいて興味がありましたが、ピラティスのクラスに参加するには時間が調整しづらかったり、ピラティスを受けるならヨガのクラスを受けたかったというのもあり、それならいっそのことトレーニングを受講したほうが早いと思いました。
ヨガで数々のトレーニングを受けた経験から、スタジオ・ヨギーのトレーニングは内容がしっかりしていて深く学べることを知っていましたので、思い切って受けてみました。そしてそれは正解でした。
またヨガとピラティス両方のトレーニングを受けたのは、インスピレーションがあったからなのですが、私自身の経験から音楽とヨガのように、違うジャンルから物事を見ることで得られるものが大きいことを知っていました。



さらに、ジャンルが違っていても、共通することがあり、どちらの良さも客観的に広い視野で観ることができます。勿論ピラティスをやることで、身体と向き合い、ヨガも深まりましたし、歌を歌うということも大きく影響がありました。思った以上に大きな成果を得ました。

トレーニングや目的が同じ仲間とともに取り組むことが成果の得やすさにつながる

人に薦めたいトレーニングは、あるといえばありますし、ないといえばありません。私自身の経験からトレーニングを受けるということは、自分自身と向き合うことに繋がると思っています。その意味では、どのトレーニングでも一定の成果はあると思います。スタジオ・ヨギーのトレーニングはクォリティが一定の水準以上で興味があれば是非オススメします。
まずは興味のあるトレーニングを、それがその人のタイミングで必要としていることだと思います。もう少し身体を開きたい人はエクササイズ系を、少し変化やバリエーションが欲しい人は、解剖学や海外講師のものを。マンネリや行き詰まりを感じたりしている人は全く違うジャンルのものを受ければ良いのではないでしょうか。
しかし個人的には瞑想です。瞑想は一人でもできるスキルですが、やり方を見つけるまでは中々できませんし、続きません。しかし、トレーニングを受けることや目的が同じ仲間が集まって取り組むことで成果を得やすくなると思います。

ヨガの為のヨガにならないように

今興味があることは、ヨガでも音楽でもない他のジャンルのことです。
私の思うヨガの目的は、より良く生きること。その為、ヨガの為のヨガにならないように心がけています。人生をマインドフルに遊びゴコロをもって生きる工夫をし続けたいと考えています。



今は大型バイクでツーリングに行くことに興味を持っています。自然の中に入ることで得られるインスピレーションは計り知れません。私は体質の問題で、サーフィンやダイビングなどのマリンスポーツや登山やクライミングなどのトレッキングには向いていないのでバイクを選びました。今与えられた環境でできることを探すことは大切です。
もちろんヨガも音楽も同時進行でフレッシュな気持ちで関わり続けていますし、学びもまだまだ終わりはありません。ヨガの面では新しいテクノロジーを吸収することで、たくさんの方により細やかなヨガテクニックを提案できるようにしたいです。
欧米ではメジャーになってきた50歳以上の方のヨガクラスや、個人を対象としたセラピューティックヨガなども始めたいと考えています。そして、ヨガを単なるエクササイズとしてではなく、笑顔が広がる輪のきっかけとして、さらに人と人、人と自然を繋ぐものとして紹介し続けたいと思っています。
名前
シュウ
職業
ヨガインストラクター、声楽家、音楽講師、ヴォイストレーナー
学びの履歴書
2010年 プレ・アヌサラ・イマージョンコース(AICP)修了
2011年 ヨギー・インスティテュート ベーシック・トレーニングコース(BTC)修了 アヌサラ・セラピューティックトレーニングコース(TH)修了
2012年 ヨギー・インスティテュート ティチャー・トレーニングコース(TTC)修了
2013年 ヨギー・インスティテュート ピラティス・ベーシック・トレーニングコース(PBTC)修了 ボディ・マップ~ヨガの医療的アプローチを学ぶ~(BMP)修了
2014年 ヨギー・インスティテュート アーサナ・インテンシヴコース(AI) ヨギー・インスティテュート ティーチャー・インテンシヴコース(TI)
2015年 ヴィパッサナー瞑想 ヨギー・インスティテュート チェアヨガ・トレーニングコース(CY)
2016年 シュリダイヴァヨガティーチャーインテンシブ シュリダイヴァヨガセラピューティックトレーニング ザッカリー・ダクク ホリスティックアナトミーコース
これまでヨガを通して感じた幸せや喜びを全ての方にお伝えしたいと思っています。年齢、性別、すべてを越えてさまざまな発見、気づき、解放、そして喜びのガイドができれば嬉しいです。その経験が日常に活かせればヨガはもっと楽しく身近になります。