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私はこれを学んできました【ヨガインストラクター ロミさん】

vol.3

現在、インストラクターとして活躍する“先輩”のみなさんは、これまでどんな勉強をしてきたのでしょう。専門分野や強みの見つけ方、学びの深め方、これからのあなたの学びの道しるべとなりますように、【学びの履歴書】をご紹介します。

クラシックバレエで、達成感と、表現する喜びを知って

インストラクターになる前は、会社員やバレエスタジオのアシスタントをしていました。小学校の時に、席が隣りの男子の家がバレエスタジオを経営していて、いろいろお話しを聞いたり、舞台を観に行っているうちに興味を持ちました。

バレエの好きなところ、楽しさはたくさんあって、美しい曲にのって、コツコツとレッスンを積み重ねて、自分と向き合い、いろいろなステップが出来るようになる達成感、表現する喜び、役柄になりきる楽しさ、美しい芸術、舞台では、非現実を味わえるところなど。美しい衣裳を着てライトを浴びて、踊りを観ていただくと、大変だった練習を忘れました。口下手だったので、踊りで自分を表現していたのかもしれません。

私は性格的には割と白黒はっきりさせたいところ、これ!と思ったらまっすぐ行き過ぎる(笑)ところがあります。肝が座ってる、男性よりも男前と言われたことがあります。いつもそうではなく、何かあったら男前な気持ちになるような気がします。

女性ばかりの環境が長いせいかもしれません。女子校では、男子がいないのだから、何でも自分たちでやらなければいけないと、先生に言われました。バレエでも、けっこうサバサバしてる人が多かったです。お友だちも外見は女性らしく中身はサッパリしてる男前なタイプが多いです。

会社員のときは、バレエを中断していましたが、やはり始めたくなり、官公庁の臨時職員に転向し、母の看病と、バレエの舞台に立つための時間を確保しました。

身体の弱い母がヨガで見違えった

私が子どもの頃に、身体が弱い母がヨガを始めました。かたかった身体がみるみる柔らかくなっていき、体力がついて、元気になっていく姿を目のあたりにして、ヨガってすごい!と思ったものでした。

憧れのバレエダンサーがトレーニングにヨガを取り入れているのを知って再び興味を持ち、ヨガに通う時間が取れなかったので、本を見ながらポーズを真似していました。

約10年アシスタントをしていたバレエスタジオを卒業してフリーになった時に、体力維持の為にスポーツクラブに通い始めました。そこで初めてヨガのレッスンを受けた時に、言葉で言い表せない心地よさを感じ、ヨガって良いな!と思いました。

その時のインストラクターさんが所属しているヨガスタジオに問い合わせて通おうと決めた時に、養成コースがある事を知って、どうせやるならしっかり学ぼうと、インストラクター養成コースの受講を決めました。

バレエがヨガに生き、ヨガがバレエに生かされる

ヨガとバレエはまるで陰陽のよう。ヨガは自分を見つめる、バレエは人に観ていただく。

バレエは、パ(ヨガで言うと アーサナ)の形が決まっていて、その形に向けて自分と向き合いながら、日々レッスンします。ヨガはアーサナの形はあるけれど、形を綺麗にとる事だけが大切なわけではありません。

ヨガは自分と向き合い、バレエは観ていただく芸術。自分と向き合う事は共通でありながら、意識を向ける先が違います。バレエで外に向いている意識をヨガで自分に向けるのはとても新鮮で多くの気づきがあります。

そして、ヨガの呼吸の意識がバレエに生きています。バレエでは鼻から吸って口から吐いて踊りますが、呼吸を意識することで動きやすくなり、踊りが自然になるように思います。何よりも精神的に安定します。

レッスン前にヨガを行なうとバレエのレッスンが心地よくできます。指導にもヨガを少し取り入れています。

かけがえのない仲間との出逢いと、やり遂げた経験が自信に

これまで受けたトレーニングでは、空手(弟の付き添いで、小3~6まで)や、バレエ、ウォーキング(ヒールを履いて)などの講習会があります。ヨガのトレーニングは、水野ヨガ学院指導員養成コースが初トレーニングでした。

もっとも影響を受けたトレーニングは、リブウェルインスティテュートで受けた全米ヨガアライアンスRYT-200です。どのトレーニングからも影響を受けていますが、このトレーニングがあったから、今スタジオ・ヨギーに居られると言っても過言ではないと思っています。

ヨガの学びが深まったり、ティーチングのスキルの向上はもちろんですが、素晴らしい先生やかけがえのない仲間に出逢えた事、長い期間やり遂げた経験は、自信になりました。

そして、嫌になるくらい(笑)自分と向き合いました。頭で考え過ぎて、行動に移せないタイプだったのが、心の声に素直になりずいぶん行動的になりました。ヨギーのオーディションも受けたい!と素直に思ったので受けました。以前だったら、どうしよう~まだ未熟だし…と迷って、モヤモヤして結局受けなかったかもしれません。そして、またモヤモヤしていたでしょう。

ヨガ・ニドラーのくれた幸せな気持ちにひかれて

ヨギー・インスティテュートのトレーニングでは、ヨガ・ニドラーのトレーニングが印象的でした。2回受けました。1回目は、リー先生で、2回目は、カオ先生です。

初めてカオ先生のヨガ・ニドラーのクラスを受けた時に、とても幸せな気持ちになって、これは何?と思いました。その後、トレーニングがあると聞いて受講し、カオ先生からも学んでみたいと思い、再び受講しました。

トレーニングの中で、カオ先生が、「ヨガを伝える役割は、自分が生徒さんにどうこうしてあげているわけではない。生徒さんの力や、ヨガの力で変容が起こっている。」とおっしゃいました。ヨガの指導において、アヒムサーの精神を大切に!とも。ありがとうと生徒さんに感謝される時に、ともすれば自分が何かをしてあげているような気持ちになっていたのではないか?と、大切なことを思い出し、初心に返ることができました。

興味を惹かれ、心から学びたい!と感じたことを学ぶ

何かを学びたいのであれば、基礎をしっかり学べる所に行き、それからステップアップしていける所をお勧めします。自分の心の向くこと、本当にやりたいことを学ぶと良いのではないでしょうか。

ヨギー・インスティテュートはトレーニングが豊富で、ヨガをレッスンするにしても、学ぶにしても素晴らしい環境だと思います。

私自身がこれから学んでいきたいのは、瞑想、哲学…などです。どちらかと言うと、フィジカル面からヨガに入ったので、瞑想や哲学を深めていきたいです。

ビジネス&ライフコーチング基礎講座というのを受講しましたが、コーチングは、対話によって相手の自己実現や目標達成を相手の話しをよく聴いて、フィードバックし、承認し、質問することで、自発的な行動をうながします。

トレーニング前から、相手の話しをよく聞く(傾聴)、問いかけて聞く事は意識していましたが、トレーニング後はよりコミュニケーションにおいて大切なことだと実感しています。アドバイスをするのではなく、相手が自分で気づき行動していけるように導くのが難しいです。より自分の中に落とし込めるよう、復習して、いずれは応用講座にも進みたいです。

興味を惹かれ、心から学びたい!と感じたことを学んでいき、将来的に、通信制大学などで心と身体の勉強をしたいと思っています。

名前
ロミ
職業
ヨガインストラクター
学びの履歴書
2012年 水野ヨガ学院指導員養成コース
2014年 リヴウェルインスティテュート全米ヨガアライアンスRYT-200
2015年5月 ヨギー・インスティテュート ヨガ・ニドラートレーニングコース
2015年12月 ヨギー・インスティテュート ヨガ・ニドラートレーニングコース
2016年 神野屋総合研究所ビジネス&ライフコーチング基礎講座修了
2016年 ヨギー・インスティテュート ティーチャー・スキルアップ・トレーニング
クラスでは、わかりやすく丁寧に伝えること、呼吸や身体、心の繋がり、変化を感じていただけるよう 、心がけています。そして、皆さんへの感謝! 自分自身をまっさらな状態においてクラスに臨むようにしています。