Interview

【メアリー・バーンズ先生】 マット以外で行うヨガが、私に力を与え、成長させてくれた。

ニューヨーク市Pure yogaのファミリープログラムマネージャーで、Yoga for TWOの創始者であるメアリー・バーンズ先生。ヨガとの出会いは? ヨガの魅力はどんなところ? なぜ妊産婦さんのためのヨガを専門とするようになったのでしょう? そして、どんなことを大切にしているのでしょうか。10個の質問を聞いてみました。

1.ヨガと出会って今年で30年になるんですね? ヨガとの出会いやインストラクターになったきっかけは何ですか?

学校を卒業して、ニューヨークに引っ越して来たばかりの頃は、証券取引所や大手の法律事務所でマーケティングの仕事に就いていました。その当時、素晴らしいヨガとダンスのクラス、そしてそれを教えていた講師に出会ったのです。その講師は、後に私のメンター、そして指導者としての道を勧めてくれた人です。

最初は、パートタイムでいくつかのクラスと、プライベートで教える程度でしたが、初めての子どもを妊娠している時に、フルタイム講師としてやっていこうと決意しました。そしてこの決断が最終的に、私の得意分野としている、産前・産後ヨガ、バーンズメソッド “Yoga for Two: Prenatal and Mom & Baby” につながっていったのです。

2.フィットネスインストラクターやパーソナルトレーナーもされていたんですよね?

随分前になりますが、エアロビクス、ダンスフィットネス、ボディスカルピングのクラスを教えていました。その後、私のメンターの勧めで、クランチフィトネスクラブ(後のアーバンヨガスタジオ)にて、アーバンヨガのクラスを教えはじめました。

パーソナルトレーナーのクライアント(お客様)は、私のクラスの生徒さんたちやその紹介の方々です。自宅で、プライベートな指導を受けたいという方たちに、ヨガやボディコンディショニングのプライベートレッスンを行なっていました。

3.バーンズメソッドの特徴を教えてください。
産前・産後ヨガに専門化していく中、2001年に行なった、初めてのティーチャートレーニングプログラムを開発している時に、バーンズメソッドを確立しました。

まずは、妊婦、母となる女性達に安全な環境で、彼女達の体の状況に合った、エクササイズ、姿勢などを取り込んだヨガであるということです。バーンズメソッドは、ボディアライメント、呼吸法、サウンドバイブレーション、ボディストレングスセラピューテイックなどを融合し、母体と赤ちゃんの健康と喜びを促進しようと、いうものです。このユニークなアプローチは、産前、産後の女性の体の強さ、柔軟性を向上させます。また、産前ヨガは陣痛、出産の際の手助けに、産後はYoga For Two™、ベビー&ミー、ママコアヨガクラスなどで、産後の女性と赤ちゃんをサポートします。

4.メアリーさんにとって偉大な教師は、メアリーさんの生徒さんだとおっしゃっていますが、どんなふうにその女性たちからインスピレーションを得ていますか?

ヨガを教えている中で、私は常に彼女たちの強さ、美しさに、感嘆し、そこからインスピレーションを受けています。

ヨガは、練習時はもちろんマット以外の場所でもバランスが取れた行動をとるのにとても有効なものです。

マスキュラーエナジーを使って自分のコアに引き付ける身体的な動きで、逆に背中は柔らかく外側に広がることになり、それは身体を強くするだけではなく、柔軟で、女性が出産の際に求められる自然の摂理とよく似ています。アライメントは、身体的な変化や妊娠時に起こる不快感を解消するのにとても大切です。妊娠、出産と母親として役目は女性の人生で変化し続けるステージです。

5.ニューヨークでは、PUREヨガで教えていらっしゃいますが、ほかのスタジオでも教えていますか?

Pure yogaでは、ファミリープログラムプログラムマネジャーとして、産前、産後ヨガ、Baby Wearing Figure 4 Barreクラスなどを教えています。そのほかには、ベビー&ミークラス、サンセットアウトドアヨガクラスをバッテリーパークで教えています。

6.ニューヨークご出身ですか? 街の魅力を教えてください。

私は、ミネソタ州のミネアポリスの出身です。ワシントンDCの大学院で学び、卒業後にニューヨークに移りました。

ニューヨークの大好きなところは、活気に満ちたエネルギー、食、世界中から集まった生徒さんや友人たち、そして、落ち着ける公園などです。セントラルパークでハイキングをするのも大好きです。Pure Yogaはアッパーウエストサイドとアッパーイーストサイドにスタジオがあるのですが、スタジオを行き来する時は、よくセントラルパークを突き抜けていきます。

夏には バッテリーパークで 、自由の女神とハーバーを眺めながら、サンセットヨガを教えています。

7.ヨガのどういうところが魅力ですか?

最初は強さと柔軟性のバランスを身体的に取れることが魅力でヨガにハマりましたが、その後の人生に於いて何度となく直面してきた大変な時を乗り越えるために、呼吸によるマインドフルネス練習、そして内面的にブレずに集中することができるようになりました。マット以外で行うヨガが、夫と共に二人の息子を育てることに力を与え、ヨガ講師としても成長できたと思います。

8.マタニティヨガ、産後ヨガのインストラクターを養成するときに、どんなことを大切にしていますか?

私はまずその講師が自分には知識が充分あると感じ、自信をもって教えるようになってもらいたいと思っています。妊婦や産後のママが出産、子育てという素晴らしい期間にブレず、強く乗り切っていけるようなヨガレッスンをリードできるようになるのを目指します。

講師は妊婦に対して神経質になる傾向があると思います。妊娠に関する生理学を学び、いかにそれが女性のヨガに影響を及ぼすかを学ぶことはとても大切です。そうすることでいかにヨガが強さと柔軟性を女性にもたらし、有益であるかを理解することができます。

講師がクラス中に妊婦や産後ママにポーズをより安全に行えるよう修正したり、あるポーズを取るのを避けたりする際、「どうしてそうするのか」をきちんと生徒に説明できるような講師であってほしいです。

9.いままで師事した先生はどんな方ですか?

初めて指導を受けたのは、Urban Yogaの Noll Danielさんです。その後、長い間に渡って、John Friendや、アヌサラヨガの素晴らしい指導者 Jackie Preteに指導を受けました。

10.ヨガ以外では、どんなふうに過ごすのが好きですか?

地元のスポーツジムでワークアウトするのが好きです。趣味は料理、読書、そして家族で過ごす時間が楽しみです。

休暇といえば、家族とともにニューヨークとは全く違う、綺麗な湖と森に囲まれた、ミネソタ州にある湖畔のキャビンで過ごすのが定番です。あとは、ビーチに行くのも好きです。また、秋・冬は親族のいる、コロラド、デンバーでバーケションを過ごすこともあります。

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メアリー・バーンズ先生が2017年5月末に来日します。
<<来日情報ページで随時お知らせいたします。

メアリー・バーンズメソッドに基づいた産前・産後のヨガ指導法を学ぶ
Yoga for Two マタニティヨガ・インストラクター養成コース スタジオ・ヨギーTOKYO 5月31日(水)~ 6月 4日(日):連続5日間集中

メアリー・バーンズ Mary Barnes
ニューヨーク市PURE Yogaのファミリープログラムマネージャー、Yoga for TWOの創始者。1990年からヨガを教え始め、1993年からは産前産後のヨガに特化している。PURE Yogaの2店舗及び、バッテリーパークコンサーヴァンシーにて爽快で、啓発され、楽しいクラスを提供している。バーンズメソッド(Yoga for TWO)を創設し、妊娠中のヨガ、陣痛と出産ヨガ、産後/ママ&ベビーヨガに関する一連のワークショップを開発。John Friend氏やその他のトップアヌサラティーチャーから500時間以上学び、特にセラピューティックの分野に精通。彼女にとって最も偉大なティーチャーは、1993年以来、彼女のワークショップを取った何百もの女性。ヨガは女性が強く、ブレず、自分の直感により触れるための助けになると信じている。E-RYT500, RPYT