Interview

ヨギーのスタジオがない長野県で「ヨギーヨガ」を、産後のママ、キッズ、病院や企業で伝えています。【卒業生活躍リポート vol.15 森下晏希さん】

20代での挫折から、立ち上がるきっかけをヨガがくれた

20代前半にオーストラリアにワーキングホリデービザで渡り、その後も学校に通いながら様々な仕事を経験し、最終的に不動産業の仕事に携わっていました。オーストラリアの環境・住みやすさ・人・食べ物、ほんとうに素敵で大好きなところです。

それが、取得しようとしていたビザが取れずにやむなく帰国…、やりたいことも中途半端になったままに…また当時の彼とも別れ…失意のどん底を帰国早々過ごしていました。なんでこんな目に遭わないと行けないの…最悪、ほんとうに最悪…と思っていました。


帰国後は地元(長野県飯田市)に戻り、就職しましたが、慣れない仕事に戸惑い、ストレスを感じる日々を過ごしていました。仕事は常に緊張する場面が多く、絶対に間違えてはいけない…絶対に書類提出を遅れてはならない…「絶対○○」という呪文を自分でかけながら仕事をしていました。

毎日がだるいし、疲れがとれない、またなぜこんなことをしているんだろう? オーストラリアに住みたかったという思いと失恋を引きずっていました。また、帰国後、日本に住んでいる女性たちの細さにびっくりして、オーストラリア生活でぽっちゃりしてしまった体形をなんとかしたいと思いながら過ごしていました。

そんなときに、母が「ヨガってなんかいいみたいよ」と話してくれました。

「どんな風にヨガっていいの?」と聞きましたが、「なんかいいって聞いたことがあるよ」と。

「なんかいいってどういうことよ(怒)」と言うと、「じゃあ、自分で行ってみたらいいでしょ!(怒)お母さん知らないし」と…そんな会話をしていた記憶があります。

「じゃあ、行ってみるわ!」で12年前、地元で唯一行っていたヨガ教室に週1回通い始めたことがヨガとの最初の出会いです。同時期に母が「アロマっていいみたいよ」と話してくれました。会話の下りは、ヨガと一緒です(笑)。地元のヨガ教室に2年程通っていましたが、ヨガで身体を動かすと気持ちがいい!体形も締まってきたし、何だか心のモヤモヤもスッキリしてきた!体調も良くなってきたし、ヨガって一体なに?という疑問を持ち、もっとヨガのことを知りたい!という気持ちになりました。

しかし、地元ではさらに深く教えてくれるヨガ教室はないし…困ったな…そうだ!名古屋は近いし(日本からオーストラリア直行便8時間に比べると。笑)名古屋だったら通えるかもしれない…と思い、ネットで「ヨガ 名古屋」で検索しました。トップに「スタジオ・ヨギー名古屋」を見つけ、ホームページを見ました。

その中で「人生を」「自分らしく」という言葉を見つけ、ヨガは身体を動かすエクササイズだと思っていた私は、ヨガなのに人生ってどういうことだろう?いろんな疑問がさらに湧き、とにかく行ってみよう!行かないとわからない!のワクワク感いっぱいで2008年に初めてスタジオ・ヨギー名古屋に行きました。

熱い先生と、インスピレーションをくれる先生たちに惹かれて、ヨガを学びたいと思った

「スタジオ・ヨギー名古屋」では、最初、マサ先生のプレアヌサラトレーニングコースを受講しました。その時びっくりしたのが、なんて熱い先生なのだ!ということ。レッスンが終わったあとも、スタジオの時間が許す限り、先生も一緒にみんなでヨガについて話をしました。

そして、NYから帰国している、という情報を聞き、ヤスシ先生のレッスンを受講しました。初めてヤスシ先生のクラスを受講したときの衝撃は忘れられません。先生自身がヨガを楽しんでいる!という気持ちが伝わってきました。また、ヨガって笑ってもいいのだ!という発見がありました。ヨガはひたすら黙々と動くイメージでしたが、ヤスシ先生の言葉が心に響きながら、自然と笑顔も出てしまう、そうすると身体もなんだか動けてしまう…不思議だな…と感動しました。

ヤスシ先生の言葉は、的確に身体の動かし方を伝えてくれる…、このような先生方の元で、私もヨガを学んでみたい気持ちになりヨギー・インスティテュートを選びました。


ほかにも、スタッフさんが親身になってサポートしてくれた安心感があり、RYT200取得が出来ること、トレーニングが終わっても「継続教育」のプログラムが充実していることなどが魅力でした。

さらに、スタジオ・ヨギーがない場所、長野県で、認定資格インストラクターとして、全国のスタジオ・ヨギーで展開されているヨギーヨガがお伝え出来ること、平日仕事があったので、土日にトレーニングが開催されているのが、通いやすかったこともありました。

ずっと疑問に感じていた「art of living」の言葉の意味を、ヨガの哲学やアーサナを通して知ることが出来た

住まいのある長野県飯田市から名古屋までは、バスで約2時間弱(片道)です。移動中は、音楽を聴いたり本を読んだりしながら、自分の時間を楽しみながら過ごすと、あっという間に到着しました。帰りのバスの時間があるので、時間に限りがあり、トレーニング後は帰るのが名残惜しかったです。

ヨギーで学べる!先生に会える!仲間に会える!というワクワク感でいっぱいで…特に通う大変さは感じたことはありませんでした。スタジオが駅近で助かっています。また家族の協力があってのトレーニング参加ですので、とても感謝しています。

ヨギーに通うきっかけにもなった、「人生を」「自分らしく」にも通じる、「Art of Living」という言葉を、ヤスシ先生のアヌサラトレーニングコースで教えていただきましたが、すぐにはどういうことなのか、自分ではしっくりきていませんでした。その、ずっと疑問に感じていた「art of living」の言葉の意味をヨガの哲学やアーサナを通して知ることが出来ました。

それは、笑っている顔も怒っている顔も、悲しい顔もすべて自分で作りだしている、ということ。行動も同じく、自分が選択している。自分で作りだせることが出来るのだったら笑っている顔のほうが好き。どうしたら笑顔になれるのか? 内側から感じる気持ちを大切にすること。その気持ちは、けして自己中心的な気持ちではないこと。周りも笑顔になることが出来るのか?を考えられること。

そんなふうに自分のなかに軸ができたような感じがしました。「art of living」の意味を知ることで、「自分らしく」生きていこう!と決意が出来ました。また、誰かのせいでもなく、結果が意図したものと違ってしまっても、ものの見方や捉え方1つで随分と心が楽になることを知りました。


オーストラリアからの帰国の1件も気持ちの整理がつきました。本当に良かったです。この先、私はどう生きていこうか? と考えたときに、「ヨガ」の智慧(先人たちからの学び)やアーサナで身体が健康になること、私がヨガを通して経験したこと…をたくさんの方に知ってほしい!という気持ちになりました。そして、ヨガインストラクターとして活動をしたい!と思いました。

ヨギーのトレーニングはヨガのアーサナ・哲学・解剖生理学など、ヨガに必要な各分野の専門的なカリキュラムを学べるので、ヨガインストラクターとしての活動に大いに役立っています。また先生方の質の高い指導により、より専門的にヨガを学ぶことが出来ました。

○×の2択の生き方から、過程を大切にする生き方に

私は、意識していないところで、物事の結果が○か×かの2択で生きていたところがあります。ヨガを通してその行為の過程も大事だということに気づけました。だから結果が○でも×でも、その過程をどう自分で過ごせたか? 自分で納得できる過程か? ベストを尽くせたか? を大切に思えるようになりました。

○×の世界から抜け出せて、これでいい!思うことが、とっても楽です。そう考えることができたヨガの哲学も好きです。ヨガのアーサナで、「もうだめかもしれない…」「でも、もうちょっとやってみよう!」「あっ!出来るかも!」「出来た!」と、自分の中の可能性を知ることができること、単なるマットの上のエクササイズではないところも好きです。

また身体が健康になりますし、健康になると心がとても強くなったように思います。自分の大切に思っている部分をより大切に感じられること、物事に変化が起きたときにどう捉えたらいいのか?ヨガの哲学を通して知ることができたことが大きいです。



現在、スタジオを借りてヨガのレッスンやマタニティヨガレッスンを開催しています。また、出張ヨガレッスンを行っています。

産婦人科のクリニックでは、産後のママさん(赤ちゃん・キッズ)に、自治体の子育て支援で、産後のママさん(赤ちゃん・キッズ)、病院の先生・スタッフさんにヨガレッスン、会社のスタッフのみなさまやそのお客様に、この他にも、企業・自治体からヨガレッスンのご依頼をいただいたり、市内の公民館を借りて、シニア層の方やママさんに向けてヨガレッスンを開催しています。


飯田市にある「天竜峡」という国の名勝に指定されていて四季折々の自然を感じられる場所で、5月はトレッキングを主催しました。ヨガレッスンに参加の方々と一緒に朝6時から森林インストラクターさんに同行いただいて歩きました! 朝の清々しい空気の中、自然をたくさん感じられて癒された時間でした。

飯田市は自然が豊かな場所です。が、自分で見ようとしないとしなければその美しさも感じることは出来ません。私自身リラックスしたいな~というときによく自然の中に入ります。

ヨガは「心と身体の健康」に繋がること、アーサナを通して「出来た!」という気持ちを大切に、マットの上でも外でも「自分らしく」その瞬間を大事に思う気持ち、ヨガって楽しい!というシンプルな気持ちを伝えていきたいです。


ある1日のスケジュール

4:30

起床
お湯を沸かし白湯をゆっくり飲むことが毎日の日課の1つです。身体がポカポカ温活に!
ヨガのプラクティス、メールチェック、レッスンの準備、家のことを行う。超朝型です。

6:30

朝食

8:00

子どもを保育園に送り、レッスンを行うスタジオに向かう。

8:30

スタジオの掃除。生徒さんを迎え入れる準備をします。

9:30

スタジオでのヨガレッスン

11:00

スタジオでのマタニティヨガレッスン

13:00

昼食をとり、クライミングジムへ。
昨年からボルダリングに通っています。「がんば-!」の声が励みになり、何度も挑戦をして課題をクリアしたとき(登り終えたとき)の達成感が大きいです。いつか岩場でボルダリングを…を目標に楽しんでいます。 ボルダリングでもトレッキングでも、ヨギーサンクチュアリのレギンスが動きやすくて役立ってます!

15:30

子どもを迎えに保育園に行く。帰宅後は、子どもと一緒に遊んで過ごしています。

18:30

夕食。
夕食後は本を読んだり、お風呂に入ったり、1日をリセットする時間に。お風呂上り、セルフで行うアロママッサージは至福のひとときです。

21:00
子どもを寝かしつけをしながら一緒に就寝




森下晏希さん プロフィール

ヨガインストラクター。インストラクター名はAki。

長野県飯田市でアロマとヨガを融合した-Aroma yoga Retreat-(アロマヨガリトリート)を主催。現在スタジオレッスンの他、産婦人科・自治体・企業・近郊への出張アロマヨガレッスンも行い、ベビー~シニア層まで幅広いレッスンで活動中。

レッスンを通して、たくさんの方との出会いに感謝をしながら、アロマの「癒し」の力とヨギーのスタジオがない長野県で「ヨギーヨガ」を通して、みなさまが自分らしく笑顔になれるようなクラスを目指しています。

学び歴

2010年 ヨギー・インスティテュート マタニティヨガ・ベーシック・トレーニングコース(MYT)修了

2010年 JAAアロマコーディネート協会 アロマコーディネーター取得
2011年 ヨギー・インスティテュート ベーシック・トレーニングコース(BTC)修了
2012年 ヨギー・インスティテュート アヌサラヨガイマージョンコース 修了

2015年 ヨギー・インスティテュート ティーチャー・トレーニングコース(TTC)修了

2016年 ヨギー・インスティテュート ヨガアナトミー・インテンシヴコース(YAC)修了
 ヨギー・インスティテュート メディテーション・インテンシブコース(MIC)修了