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私はこれを学んできました【ピラティスインストラクター ナナさん】



vol.12

現在、インストラクターとして活躍する“先輩”のみなさんは、これまでどんな勉強をしてきたのでしょう。専門分野や強みの見つけ方、学びの深め方、これからのあなたの学びの道しるべとなりますように、【学びの履歴書】をご紹介します。

毎回新しい発見があった、テーマパークやミュージカルのダンサーの仕事

ピラティスのインストラクターになる前は、テーマパークやミュージカルのダンサーの仕事をしていました。お客様の反応が直接感じられるので、次はこうしよう、と考えたり、一つの作品を年間で1,000回くらい演じていましたが、毎回新しい発見がありました。



小さい頃から体操やダンスのレッスンは毎日何時間もしながらも、幸い大きな怪我はほとんどしたことがなかったのですが、仕事となると何ステージも繰返し同じ動きや振付を踊るため、首や腰痛などが出ることもありました。

また色々な国の方と一緒に仕事をしてきたので、言葉や習慣だけではなく、人は考え方が違うことがむしろ当たり前と思えるようになりました。楽屋で外国人のダンサー仲間がピラティスのDVDを見ながらエクササイズしていて、それを一緒にやっていたのが今思うと私の最初のピラティス体験です。

ピラティスとの共通点が多かった、器械体操とバレエ

5歳から始めた体操は、昔なのでなかなかストイックでした。順番待っている間もチューブを腕で引いて待っていなくてはならなかったり、足を捻挫しても休憩は出来ず、平均台で逆立ちなどの足を使わないことを課せられました。つねに手のマメがつぶれて血が出ていたくらい毎日体操の練習をしていました。

平均台から落ちそうになるとコーチに「お尻をしめて」と言われてたり、バレエでも「骨盤立てて」「お腹を引き上げて」などと言われてきたので、ピラティスとの共通点があります。試合やオーディションなど気持ちが緊張すると、身体のバランスもなかなか上手くいかない、というのも身を持って体験してきました。笑


ニューヨークで4年間、色んなスタイルのピラティスレッスンを体験

ピラティスは始めて間もなくしてダンスでNYへ行き、4年ほど暮らしました。英語も全然聞き取れないうちにピラティスレッスンに参加し、先生のキュー(指示)を聞くのが本当に大変でした。ダンススクールやピラティスのスタジオなど、とにかく色々なスタイルのピラティスクラスを受けていました。

小さい頃から沢山運動してきたからこそハードに動くより、じっくりゆったりと動くと身体ってこんなに感じられるようになるんだなぁ、と不思議な感覚でした。 



ピラティスとヨガ、両方学んで気づけることがある

ピラティスとヨガ、見た目の似た動きもありますが目的が違うことで気をつけることが違ったりします。その違いについて説明できるよさがありますね。たとえば、ヨガもピラティスも両方する方には、似た動きをするときに、「ピラティスではこんな理由でこうしますよ。」とお伝えできます。

また、ヨガをするうえで、ピラティスが役立つこともあります。私自身、ヨガの自主練習をしながら、身体のここがバランス悪いな、という時に、ピラティスをしてからヨガをやってみるとピタっ、と出来たりします。



様々な先生に学ぶたびに、刺激されます

初めて受けたトレーニングは、ダンサーのお仕事しながらバレエを教えていたスポーツクラブで開催していたピラティスのベーシックマットコースです。


NYのダンススタジオで受けたパワーピラティスの先生が、オープンクラスなのに30人くらい生徒全員の名前をかなりテンポ良くどんどん呼びながらキューを出していて、クラスの内容も的確だったのです。その様子が凄いなぁ〜と今も記憶に残っています。




ヤスシ先生のワークショップを何度か受けさせていただいていますが、ヨガ以外にもティーチングに関する学びがたくさんあります。生徒さんへの目の配り方、声の掛け方、一つ一つの言葉、タイミングなどです。6月に開講されるティーチャー・スキルアップ・トレーニングコースに参加するのでとても楽しみにしています。



先日、名古屋でご活躍されているピラティスディレクターのカオリン先生が札幌にいらして体幹コントロールのクラスに参加させていただきました。とてもパワフルで的確で、色々な角度からピラティスを見ていらして勉強になりました。対象者の年齢や身体の特徴に合わせての動きや、女性ホルモンバランスと筋肥大の関係など、学ばせていただきました。 札幌でもカオリン先生がベーシックトレーニングコースを担当されるのは貴重な機会なので、ぜひみなさんにもご参加いただきたいです。

アーユルヴェーダや栄養学などを学んでいきたい

現在も時々、ダンスの舞台などに出演し小学生にバレエ、大人の方にバレエエクササイズを教えています。幼児と小学生に体操、大人の方にヨガを教えています。幼児体操はピラティスの動きをやってもらうと逆上がりや跳び箱が跳べるようになったりします。

また、料理が好きで時間があれば作っているのですが、アーユルヴェーダや栄養学などを学んでそれに沿ったもので料理したいな、と思っています。

名前
ナナ
職業
ピラティスインストラクター、バレエ講師、体操講師
学びの履歴書
2008年 Pilates Basic Mat Certification Program at Dance New Amsterdam
2010年 Foam Roller Pilates Exercise /Steel Pilates
2012年 Basic/Intermediate Stability Ball Pilates Exercise /Steel Pilates
2013年 NESTA PERSONAL FITNESS TRAINER資格
2015年 ハタ・ラジャ ヨガ 200時間 ティーチャートレーニングコース
2017年 Peak Pilates Basic Mat Intensive
2018年 Peak Pilates Intermediate mat Course
5歳から器械体操、小学生からバレエをはじめ様々なダンスを経験し、テーマパークやミュージカルのダンサーとして活躍している時にピラティスと出会う。最初は力が入り過ぎて上手に出来なかった動きも回を重ねるごとに変化し、さらにその日の身体の様子をより感じられる様になる。
動物のようにしなやかで無駄のない動きを目指し、そして歳を重ねても続けられるピラティスは私にとって大切な存在です。心地よく楽しい時間を過ごせるクラスを目指しています。