Interview

【キャット・マッカーシー先生】ヨガは、人生を個人的に受け止め過ぎず、新たな視点を与えてくれる 1/2



ニューヨークを中心に活躍するキャット・マッカーシー先生は、映画やテレビ番組の制作を経てヨガインストラクターになり、クリシュナ・ダスのアルバムCD『インヴォケーション』で歌声を披露したり、ハリケーンで傷ついたアメリカ南部のヨガコミュニティの再生に尽力したり、多才で行動力のある人柄が魅力です。ノンバイオレンス(非暴力)コミュニケーションをヨガに組み合わせて展開するなど、クラス展開もユニークで、ポジティブな魂にあふれていると評判。 

映画製作やドキュメンタリー(ノンフィクション)ではどんなことを描いてきたのでしょう? どんなふうにヨガコミュニティを再生したのでしょう? どんなヨガスタイルをベースにしているのでしょう? 興味がつきませんが、20個の質問を聞いてみました。

 1.ニューオリンズご出身なんですね。キャットさんにとってどんな場所ですか?

ヨーロッパでフルブライト生として勉強した後、ニューヨーク大学の大学院で映画監督/製作の勉強のためにこちらに引っ越してきました。ニューオリンズは私のホームタウンであり、米国内でもカリビアンなイメージの街で、音楽、食べ物、そして遊び心のある自己表現文化が根付いていて、いかに人生を楽しむかと知っているのがニューオリアンズ(ニューオリンズの人)です!

2.キャットさんは、猫が好きなんですか?

 
CATというのはキャサリンを短くした呼び名です。映画製作時代に、トランシーバーで呼びやすいということでつけられたニックネームです。幼少期に1匹猫を引き取って暮らした以外は、私は大きなプードル犬と育ちました。私はどんな動物も大好きですが、旅が多い生活なので、今は四つ足のお友だちとは住んでいません。

3.映画製作の道に進もうとしたきっかけはありますか?

 10歳の時、学校で映画製作をしたのが最初です。18歳になってニューオリンズでローカル(地元)の映画製作に加わったのがプロとしての初めての仕事でした。私は映画製作の学際的(多岐の分野にまたがる)で、クリエイティブなところが好きです。映画製作は、多くの時間やエネルギーをかけてビジョンを描き、そこから具現化して目に見えるようかたちにしていくプロジェクトです。何もないように思えるところから何かを創り出すことがとても楽しいです。



4.シリアスなドキュメンタリー(ノンフィクション)からコメディまで映像化しているそうですね?

 私はコメディであっても、シリアスなドキュメンタリーでも、ブラックユーモア(毒のあるジョーク)の要素を大事にしています。多様なバックグランドがある私たち人間に共通し、つながる要素を見つけるのが大好きです。私は自分が書くものも監督するのも‘悲喜劇’が多く、なぜならそれによって人生に於ける不条理さを笑い、泣くことができるからです。

5.今もンフィクションのテレビ番組や映画を撮っていますか? 


映画の世界で30年近く働いてきて、ヨガが私の人生の多くを占めるようになってからは両方のキャリアを同時に追求していくのは大変になりました。ヨガであれ、映画製作であれ、私のミッションは、教育すること、そしてエンターテインする(楽しませる)ことです。今はいくつかプロジェクトのアイディアを温めている所です。

 6.制作とヨガの仕事の両立はたいへんですか? 制作とヨガは、内容的にはバランスを取るのは難しくないのですが、両方の道で同時に才能を発揮するのは難しいと感じています。自分のクローンを見つけない限り、私はどちらかをメインとして選んでいくことになるかなと思っています。

7.キャットさんにとってもっとも影響を受けたヨガ講師、あるいは尊敬する人はいますか?


 特に影響を受けた講師が一人いるわけではありませんが、ダグラス・ブルックス、デジレー・ランボフを始めとした長年に渡って知り合い、メンターとしてインスピレーションを与えてくれた方は何人もいます。 しかしながら最もインパクトのあった先生はトム・クロスビーです!彼は私が小学5年生の時の先生で、何事にも型にとらわれずに考えて質問することを教えてくれました。学ぶとはどういうことかを彼から学び、教育とは楽しくエキサイティングな努力であると教えてもらったのです。私が永遠に人生の生徒でいられるのは、彼のおかげです!



 8.ヨガを始めた時、どんなスタジオに通っていましたか?

知り合いがそのエリアに住んでいたことから、最初にヨガに出会ったのはクリパルセンターです。日常的にアーサナの練習をするようになってからはNY中の色々なスタイルのヨガクラスを受けました。OMヨガセンターが最初の私のヨガホームになり、そこでカレン・ハーシュフィールド・サファイア、スーザン・リッピー・オーレム、エレナ・ブラウワー、エイミー・イポリッティといった先生たちと共に学びました。OMヨガセンターは当時とてもよいコミュニティを作っていて、自分の練習はもちろん、将来のキャリアを築くためのベースになったと思います。

9.クリパルヨガの特徴は何ですか?どんなところが魅力ですか?


クリパルヨガはジェントル(易しく)で、安全で、自分を尊重するようなスタイルのヨガです。インドに明確で直接的な系統を持つヨガで、私はクリパルヨガで初めてのトレーニングを受けました。それは教えるためではなく、自分の練習を深めるためです。ただそこで得た証書が、のちにヨガを教えるための自信と教える強さの基盤を与えてくれたと思っています。

 10.アヌサラヨガのどんなところが魅力ですか?

 アヌサラヨガのセラピューティックなアプローチは、私が慢性的に抱えていた手首の問題を癒す助けになり、私の体全体のアラインメントを再構築しました。アヌサラヨガが私の心と最も共鳴したスタイルでした。 この写真は、アヌサラ元講師のデジレーと。



11.アーサナがもたらすメリットはなんですか?


私にとってヨガのベネフィットは、メンタル、感情そして身体的な柔軟性の3点です。アーサナは、自身とつながり、そして気づきを得るためのたくさんある入り口のひとつです。ヨガは、人生を個人的に受け止め過ぎず、新たな視点を与えてくれて、より明快で何より面白いものだと教えてくれたのです。

 12.ヨガニドラーがもたらすメリットはなんですか?

ヨガニドラーは、埋もれている無意識の層を意識的に掘り起こす練習です。私たちは意識の奥底に隠れているのが何なのか、それを受け取る準備ができていて、さらに表面化させるまで分からないことがよくあります。ヨガニドラーは、覆われているものを明らかにすることに役立ち、行動を起こす最初の一歩になります。



13.Invocationなど歌も歌っていらっしゃいますが、どんな音楽が好きですか?


 私は自己表現を抑制しない深い所から来る音楽が好きです。歌詞も、自己意識が強すぎず、映像的で詩的で賢いものが好きです。自分が歌う時は、ハーモニーを奏でるのが好きなので、それがエネルギー全開のロックやファンク、ましてキルタンやメロディーがアコースティックなフォークソング、エーテル音楽やクラシックでも、とにかくレイヤーがたくさんあるような音楽が好みです。

インタビュー後編:打ちのめされたコミュニティのアンカー(よりどころ)を創る
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キャット・マッカーシー Cat McCarthy ニューヨーク大学の大学院映画科にいる間に大学院生助手として働きながら、フルタイムで映画を製作。激務のなか、元気を取り戻すためにヨガに関心を持ち、1993年よりヨガをスタート。2002年よりヨガ指導者として活動。クリパルヨガ、アヌサラヨガ、バーンズメソッドの産前ヨガ“Yoga for TWO”のトレーニングを修了。2007年に自身のヨガスタジオNOLA YOGAを創設し、全米アライアンス認定校としてティーチャートレーニング、イマージョン、メンタープログラムを実施。アメリカ南部のヨガコミュニティ作りにも貢献。また、非暴力コミュニケーション“コンフリクト・トランスフォーメーション”(葛藤、確執、争いを変容させる)を支援し、“ヨガのコンシャス・コミュニケーション:確執を繋がりへと変える“というワークショップを開催している。現在、非暴力コミュニケーションとアーサナを繋げることと、日常の癖を理解すること、思い込みを解釈すること、身体的、精神的、感情的なパターンを再構築させることに情熱を傾けている。クリシュナ・ダスのアルバム『インヴォケーション』『オール・ワン』で彼女の歌声を聞くことができる。モットーは“ノリを楽しんで!(enjoy the ride!)”