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インストラクターの仕事 vol.3 ~ベースには思いやり~


インストラクターに必要なことは何でしょう? インストラクションする分野の知識と、それを教えるためのスキルが必要です。そのほかにも必要なことは何でしょうか? スタジオ・ヨギーで、マネージメントを通じて、約300人を超えるインストラクターの活躍をサポートしているインストラクターリレーション部の羽石さんにお話しを聞いてみました。

インストラクターは、人と向き合うお仕事です。それには、人間力が欠かせません。人間力とは、ベースに“思いやり”があることなのではないでしょうか。思いやりがあると配慮ができ、先を見越せます。何かあったときにすぐにレスポンス(対応)できます。多様なお客様のニーズやコンディションを察知することができます。

知識、経験、スキルに加えて、“思いやり”がとても大切。インストラクターは日々経験しながら、学び続けていくことで、同じく日々経験を重ねていくお客様のニーズに応えていけるのです。お客様と一緒に経験を深めていくためには、インストラクターは学び続けないと応えられないのです。

では、どんな学びを深めていったらよいのでしょう。あなたの得意とする分野、強味はなんでしょうか? ヨガ、ピラティス、ビューティ・ペルヴィスの専門分野を深めていくことや、マタニティ、シニア、解剖学…など、あなた自身が熱意をもって学んでいることが、あなたの専門分野となり、強みになります。

また、人はそれぞれが個性に満ち溢れています。例えば、学ぶスピードの遅い人、早い人、体の硬い人、柔らかい人、それぞれの個性を受け入れ、それに応じた伝え方をスキルと身につけることも大切な学びの一つです。

さらに、プロフェッショナルとして、“人に見られる仕事”を意識している方は、プロのメイクさんに指導を受けたり、カラーコーディネートを学ばれています。聞きやすいインストラクションのために、発声やヴォイストレーニングを学んだり、正しい日本語でのインストラクションをするために、話し方講座で学ぶ方もいらっしゃいます。

そして、インストラクターの仲間同士で鼓舞されることもあるでしょう。もちろん、日々お客様からも刺激や学びを受け取っているはずです。お客様の表情から喜びを感じられますか? “生きてる”瞬間を感じていますか?

人に必要とされる存在になることで、自信に満ち溢れ、心から喜びを感じられます。バランスの取れた心の状態での情熱は、お客様(生徒さん)に伝わり、おのずとお客様(生徒さん)も幸せな気持ちになります。心が通った瞬間はなんとも言えない満ち足りた気持ちになります。喜んでいただくことは、とても気持ちのいい体験です。喜びの瞬間を共有できるインストラクターのお仕事は、なんて素晴らしいのでしょう!

お話し:羽石久美 / 編集:七戸綾子

シリーズ<インストラクターの仕事> vol.1~人に伝える力~ vol.2 ~舞台は整っている?~

羽石 久美 プロフィール 

スタジオ・ヨギー(株式会社ロハスインターナショナル) インストラクターリレーション部シニアマネジャー。現在、マネージメントを通じて、全国の約300人を超えるインストラクターの活躍をサポートしている。ニューヨークで会員制エグゼクティブプライベートクラブでディレクターを12年半務める。その後起業し、レストランコンサルタントとして携わった本格和食レストランでNY初のミシュラン一つ星を獲得。サービスを極めるなかで、お客様と喜びを共有する仕事の魅力に憑りつかれた。 全国で随時開催!スタジオ・ヨギー インストラクターオーディション ヨガインストラクター、ピラティスインストラクター ビューティ・ペルヴィスインストラクター(b-i stylist)